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第27話 勃起しない!

Author: 月歌
last update Last Updated: 2025-09-05 07:00:00

(速水 視点)

リビングのソファーに身を沈めていると、清二と伍代がベランダから戻ってきた。険悪なムードではないが、何となく互いをけん制しあっている様にも思える。清二は、僕の隣に座ると見つめて話しかけてきた。

「おまえの体の状態は、伍代から報告を受けて把握した。専属の医者を付けることにする。できれば、俺に相談して欲しかったが、おまえが"愛人"としてこの関係を続けていく事が分かって満足している」

「"愛人"!」

清二がそっと僕の肩を抱いて、耳元で小さくささやく。もしかすると、今回のセックスで確実に清二の"愛人"の座を確かなものにしたかもしれない。ーー頑張ったかいがあった……嬉しい。

「おまえはとっくに俺の愛人なんだがな?自覚がない演技をしているのか、天然なのかがよくわからん。まあ、いい。で、その愛人に相談なんだが……次のセックスからは、背後から挿入した方がいいか?」

「えッ、う……うん」

清二の言葉に顔が熱くなったが、彼はそんな変化を気にすることなく言葉を続けた。

「……背後からの座位も楽な体位に入るのなら、そうしたい。ーーあれは、なかなか良かった。正面に鏡を置けば、おまえの表情も見えるしな。ああ、潤滑液も必要だったか?男を抱くには結構準備がいるな。……まあ、それも楽しみだが」

「せ、清二さん!」

ーー清二が、めちゃくちゃ積極的だ。

でも、問題があることを忘れている。

「ねえ、清二さん?」

「なんだ?」

「その、僕に怒ってなくても…&h

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